「AIに負けない子どもを育てる」…「AI vs 教科書が読めない子どもたち」の続編というか、解決策提案編?が出版されました。
 前著を読んで「やっぱり!?」「そうですよね!!」と思うことばかりだった私は、早速買って読み始めました。正直、今回の方が読むのに時間がかかりました。
 リーディングスキルテストの体験版もやってみましたし、考え考え読まざるを得ない、濃い内容の本です。(私、20番までの5分野は全問正解でしたが、後ろ2分野で2問ミスってしまい「ああ、やっぱり私って数学弱いワ…」と凹みました。)
私は、かねてより生徒たちの英語・国語の読解力の貧弱さは、プリント授業のせいだと思っていたのですが、今回、新井紀子先生が「穴埋めのプリントやワークシートでは、読解力が養えない」とはっきり断言されているので「そらみろ!だから言ったじゃん!」と叫んでしまいました。誰に向かって叫んでるって?穴埋めプリント愛用者の皆さんにです!
「AIに負けない子どもを育てる」(新井紀子著・東洋経済新報社)
 楽だし、やってる気になれるので、ホントにみんな愛用してます。自分の手を使って、しっかりたくさん書くことの大切さが蔑ろにされています。
まだ、小学生で時間のあるうちに、しっかりと読解力や早く正しい計算力を身に付けた生徒は、新井先生のご本にある、上位一割の「読める」スーパーロードを行ってくれるのですが、そうでない生徒は、「読めない」泥沼ロードを行くことになります。
読めない生徒は、授業のノートがちゃんと取れないし、自学自習がうまく出来ない…中学生あたりからずっと「計算間違えてます!」とか「もっとちゃんと問題読んで!」「今の私の話聞いてた?」と先生たちに言われ続け…それでも、大学受験に備える頃にやっと「これはヤバいかも…」と、自分でも思うらしく、ようやく勉強法を変えます。(間に合えば良いんだけどね…。近年、講師の先生たちが生徒の受験前に言っているセリフは「あぁ…間に合わないよ~!!」「間に合う?間に合うの?」です。ホントに笑えません。プロですから、意地でも間に合わせるぞ!という気合で臨んでいますが…疲労困憊)
リーディングスキルテスト…一度受験されることをお勧めします!(できたら家族で…)

神戸市灘区(六甲と六甲道の間)で、小学4年~高校3年の女子対象に個別指導を35年続けている
ATHENE(アテネ)の塾長 櫻井久仁子