「答合せ」は単なる「〇つけ」ではありません。(それだと、単なる作業!)きちんと「答合せ」をすることで、初めて自分が「分かった(つもりだけ)」なのか、それとも理解して「出来ている」のか確認できるからです。
学校の宿題や、自宅でのワークブックなどの自習をする時、どの段階で「出来た!」とか「ちゃんとやったよ」と言っているでしょうか?
とりあえず、答えを書いただけの段階で終わっていませんか?やりっぱなしで、答え合わせをしないまま放置しているのでは、全然やっていないのと同じことです。そんなやり方では「頑張っているつもり」でも、成果は上がらないでしょう。
学校の問題集は回答を抜いて渡されている場合もありますが、授業ではきちんと答合せをしているはず…まして、回答付きで渡されて、試験の範囲になる場合は、必ず自分で答合せまで一気に続けてやり終える習慣をつけることが重要です。
特に小学生は「答えを見たらダメ」と、お家の問題集でも回答を渡してもらえない場合が多いのかも…答え合わせは保護者の方がする…というお家も少なくないかも知れませんね。けれども、高学年になったら、答え合わせをする時だけ、回答を渡してもらって自分でする…それから、その答え合わせにミスが無いかチェックしてもらう…という形にレベルアップする方が、中学・高校に向けて望ましい学習のやり方です。
中学生になったら、これは勿論のことです。さらに、回答の有効活用が、自習の能率を決める…とも言えます。分からない、出来ない問題を前に、長時間ストレスをためるよりも、回答を参照して理解しようとする方がよほど効果的です。(後で、復習確認の必要アリ!)
また、高校生になって参考書を有効に使って自力で勉強できるかどうかも、それまでに「答合せをちゃんとしてきたかどうか」が左右しているように見えます。
来年度から実施予定の大学入学共通テストのプレテスト記述問題で、自己採点の結果と一致しない率が高い(これに関して、いろいろ言われていますが、高校生が「自分でちゃんと答合せが出来ていない」という困った事態なのは確か。)のは「答合せ」を軽視してきたからではないのかな…?と私は思っています。
次回・次々回に分けて、具体的な「答合せ」のポイントをご紹介したいと思っています。

神戸市灘区(六甲と六甲道の間)で、小学4年~高校3年の女子対象に個別指導を35年続けている
ATHENE(アテネ)の塾長 櫻井久仁子