毎年好評いただいている「神戸新聞カルチャー小学生読書感想文教室…2020年は残念ながら開催見合わせということになりました。
感染症対策の心配と、コロナ(COVID-19)休校で夏休みが非常に短くなっているためです。
遅れを取り戻すため?の忙しい授業が続く中で、果たして読書感想文が夏休みの宿題になるのかどうか…見通しが立たない感じですね。
それでも「出題されちゃったよ!どうする?」という方(とその保護者様)のために、より仕上げやすいポイントだけをまとめてみました。中高生のための追加アドバイスもあり。

①本選びが大切…とにかく書きやすさを最優先に選ぶこと。テーマの分かりやすい本にしましょう。苦手な人は特に、絶対、字数の少ない本を選ぶべき。絵本もおススメです。
課題図書でなくても良い場合は、手持ちの本や、過去に読んだことのある本でもOK!
②「書く前提」で読み進めること…共感できる箇所「自分と同じだ、似ている、良いな、好きだな」と思った箇所には、目印の付箋を貼る。簡単な感想メモも、読みながら大き目の付箋に書いて、そのページに貼っておく。反対に「自分ならこうするのに、こんな風に言うのに…」と本とは違うことを思った場合もチャンス!必ずメモっておくと良いです。
③読み終えたら、いきなり原稿用紙に書き始めるのではなく、まず、付箋のメモを別の紙に並べてみましょう。(このときに、絶対貼っていたページを付箋に記録しておく!!)
感想文のあらすじが既にできているはず。
④必ず下書きをすること。消しゴムは使わず、ダメなら上から線を引いて、その箇所は放置。どんどん前に書き進めることが大切。(書いたり、消したり、書いたり、消したり…と繰り返していると確実にイヤになります。)下書き⇒清書の方が絶対に楽で速い!
・本の紹介文ではない。本のあらすじは最小限、3枚なら200字(原稿用紙半分)まで。
・「良いと思った。感動した。」だけを列挙するのは絶対に✖自分がそう思った理由を「他人に分かってもらえるように」説明すること。
最後は必ず「その本を読んで、自分が新たに思うこと、これからしようと思うこと。」など「本を読んで成長した自分」で締めること。(⇐これポイント!少し盛っても良し)

中高生にプラスアドバイス
A:コミック化、アニメ化、映画化されている作品を選ぶのも手。ただし、手抜きして原作を読まないのは無し!絶対に原作通りではないから。むしろ,違う点、省かれている点を見つけて、そこを論じてみると話題に困らない。(ただし「映画論・アニメ論」にならないように。あくまでも「読書」感想文なので。)
B:パソコンが使える人は「下書きをパソコン(ワードなど)」ですると推敲が圧倒的に楽です!

皆さんの健闘をお祈りいたします!!

神戸市灘区(六甲と六甲道の間)で、小学4年~高校3年の女子対象に個別指導を36年続けている
ATHENE(アテネ)の塾長 櫻井久仁子