様々な個性と可能性を持つ生徒たちと日々向き合い「この生徒の適性ってどの方向かな?」とか「どうも苦手そう…」とか「この方面好きなんだな…」とか感じます。そして、その生徒の努力の様子と結果(であるはず)の成績によっては「頭の良さって何なのだろう?」と悩むのです。「指導の何か良いヒントは無い?」とふだんから探しています。

「を店頭で見かけた時には、すぐ手に取ってみました。その人の能力を、認知特性から①視覚優位②言語優位③聴覚優位…と大きく三つに分かれて、さらに①二次元写真タイプ、三次元映像タイプ②言語映像タイプ、言語抽象タイプ③聴覚言語タイプ、聴覚&音タイプの6つに分かれるとのこと…とても興味を惹かれて、早速購入して、テストをしてみました。
私自身の結果は、画像に添付してあります。一例として、お話しします。

医師のつくった『頭の良さ』テスト(小児発達医 本田真美・光文社新書)とテスト結果

視覚に関して、目で見たものはよく覚えている方です。2歳以前の視覚記憶が(断片的にですが)しっかりあります。例えば、その当時、二階建ての家はほぼなかったはずなのに、二階の有る家の日当たりの良い階段の映像が浮ぶので、母に尋ねてみると「え、〇〇さんの家に連れて行ったのは、二歳より前だったのに…」と呆れられて、覚えている限りを説明したところ、やはりそれに違いない…ということがありました。
 言語に関しては、幼時から口は達者でしたし、本を読むのが大好きだったので納得でした。
 聴覚言語のところで、ガクッと成績が低いのには「やば!」と思いました。中1からずっとNHKの基礎英語を聴き続けて、高校でも英会話を聴いていたので、英語の聴く・話すもまあ大丈夫…と今も思っているのですが、もし頑張っていなかったら…と想像すると「あ~、やってて良かった~」と思いました。

 超弱い…と出てしまった聴覚&音に関しても納得です。幼稚園に上がる前から高3になるまで、毎日ピアノの練習をしました(させられた感じ?)けれど、それは、母が見る…というやり方で、他所の先生に習いには行きませんでした。大学生になってから、ちょっと不思議に思って、母に理由を尋ねたら「あら、だって『この子、音楽の才能無いわ』って思ったから、私が見るので良いか‥って思ったのよ。」と言われました。なんなん!?って感じですよね。でも、音楽を楽しめているし、運指のトレーニングのお蔭で、英文タイプも、パソコンのブラインドタッチも楽々なので、まあ、感謝しておきましょう。

 生徒の認知特性にも注意しつつ、能力を伸ばせたら良いな…と思います。
 誰だって得意な部分を伸ばすのは楽しいはず…でも、自分の持っている能力を伸ばせるかどうか…は本人の非認知能力に大きく関わっている…というのも私のこれまでの実感です。難しいですね。



神戸市灘区(六甲と六甲道の間)で、小学4年~高校3年の女子対象に個別指導を37年続けている
ATHENE(アテネ)の塾長 櫻井久仁子