先月発売の「英語耳」独習法(松澤喜好著・角川新書)は、読んで納得!なだけではなく、即発展的行動に結びつき、生徒の役にも立てたという、超優れものでした。(早速、CDの付いた「英語耳」シリーズも購入してトライしてみた!)

「英語耳」独習法(松澤喜好著・角川新書)

ここで推奨される「英語耳」を養う方法は、ただ聴くのではなく、むしろシャドウイング:聴きながらそれを追いかけて被せる形で真似をする…というものです。つまり、「英語耳」を養いたければ「英語口」を養うべし!というものです。(「英語口」は私の造語)

「人間、自分が発音できない音は、聞き分けることもできない!」と、かねて私自身も塾内では力説していたので「ホラっ!正しかったよ!」と思いました。
「英語はカタカナで読んではダメだよ。素直に丸ごと真似をして、英語は英語のノリで話さないと!!」と言って、生徒のキャラによっては「え~っ…」と嫌がられていたのですが、ちゃんとProsody(プロソディー)という用語があったことを初めて知りました。(←不勉強でスミマセン)
プロソディー:辞書には「韻律学」と訳されていて???ですが、松澤先生の説明によれば、リズム・イントネーション・アクセント・ポーズなどを総合したスピーチ全体に関わる情報…ということでした。つまり、私が「英語のノリ」と言っていたことです。

もう一つ重要なのがスピード!
共通テストのリスニングは、一般の高校生にとって、かなり速いスピードなのはご存じでしょうか?問題によって、二回読みと一回読みがありますが、後の難しい問題が一回読み…という、対応するには結構シビアな状況です。もちろん、リーディングの方も文章量が非常に多いので、相当なスピードで読解しないと、時間内に解答が完了しません。「英語耳」と「英語口」のスピードアップは、確実にリーディングの成績アップにもつながるでしょう。
速くスラスラ音読できない人は、単に口が廻らないというだけではなく、頭の中でも英語がスムーズに転がっていない…ということなので、聴き取りが下手なだけではなく、英語の勉強全般が、ギクシャクと遅い…と考えて間違いないと私は見ています。

で、おススメなのが「英語耳」シリーズの中でも「15時間で速習」です。英語の内容自体は中学英語なので、私は高校生の方のトレーニングにおススメだと思っています。 スラスラと気分よく音読できるようになれば、復習の効率もアップしますよ!
松澤先生は、この教材を、むしろまだ知らない単語の有る中学生にこそ特に使ってほしい…と仰っていますが…ちょっとキビシイのでは??(と思うので、アテネでは小中学生には、また違う教材をご紹介しています。)



神戸市灘区(六甲と六甲道の間)で、小学4年~高校3年の女子対象に個別指導を40年続けている
ATHENE(アテネ)の塾長 櫻井久仁子